故人の愛用品や好物を「一緒に持っていけるように」と想いを託す副葬品

この副葬品には入れることができるもの・できないものや、入れるタイミングなど注意する点がいくつかあります。

永代供養をする際には、この副葬品の扱いがどうなるのかという心配も解消していきます。
正しい内容を理解して快く故人を送り出しましょう。

副葬品とは?

副葬品とは、故人と一緒に火葬、埋葬される手向け品のことを言います。

現代では故人の好きなものなどを副葬品として入れることが多いですが、昔の考えは少し違ったようです。

宗教によっても違ってきますが、昔は死後の世界があると思われており、死後の世界で必要とされるものを副葬品で供えると考えられていました。そのため、社会的地位を築いた個人の墓には数々の副葬品が一緒に埋葬されていました。

副葬品は何を入れるの?

副葬品は何を入れるの?

故人の愛用品や好物の中でも全て入れることもできません。何を入れればいいのか厳選するのに悩んでしまいます。そこで副葬品に向いているものや避けたほうがいいものを紹介します。

愛用品・好物など向いているもの

いつも身につけていたものというのは故人を表す象徴です。

気に入って着ていた洋服・ハンカチや眼鏡・指輪・ネックレスなど故人に持っていてほしいものは副葬品として選びやすいのではないでしょうか?
その他にも好きだったお花や旅行の写真など故人のそばにあるべきと思えるものもあるでしょう。

しかし、写真には注意が必要になります。
写真の中に現在生きている方が移っている場合、副葬品として火葬するとその方もあの世に行ってしまうという迷信があります。

副葬品に向いていないもの

火葬前に入れる副葬品としては金属・ガラス・革製品・プラスチックなど選ばないほうがいいものがいくつかあります。

向いていない理由として挙げられるものは以下の4つです。

  • 爆発などの危険があるもの
  • 遺骨へのダメージがあるもの
  • 火葬場にて禁止されているもの
  • 火葬時間が長くなる原因となるもの

判断に迷ったときは葬儀社などに相談することをおすすめします。

副葬品を入れる場所・タイミングは大きく3つある

副葬品を入れるタイミングは主に3つある

副葬品が入れられる場所は主に「棺」「骨壺」「カロート」の3つです。
それぞれ入れられる場所やタイミング、注意点などがあるため一つ一つ確認して行きましょう。

棺の中に入れる

火葬前の最後のお別れである別れ花の時に入れることが多いです。故人のお気に入りだった衣類や個人にあてた手紙など燃えやすいものを選びましょう。

燃えるものであっても申請が必要な場合もあるので事前に確認しておくと安心です。金属・ガラス・革製品・プラスチックなど遺骨を傷つける危険のあるものは避けましょう

骨壺の中に入れる

火葬時に入れることができなかった副葬品は骨壷の中に入れることができます。眼鏡や指輪など故人が愛用していたものなどは骨壺のサイズに入れるものであれば問題はありません。

食べ物やお花といった腐敗の恐れがあるものは避け、入れるもので悩んだときは霊園や寺院に相談しましょう。

しかし、永代供養のお墓の種類によっては副葬品が入れられない場合があります。それは、合祀墓の場合です。ご遺骨は骨壷に入れられない状態で埋葬されているため、故人の骨壷はなく副葬品を入れることができません。

カロートの中に入れる

カロートとはお墓の中で遺骨を納める安置スペースのことで納骨室と言われる場所にあたります。骨壺に入りきれなかったネックレスなど腐敗物や危険物を避けていれば特に問題はありません。

ただし、管理する霊園や寺院の決められたルールによりカロートへの副葬品の納品は認められない場合もありますので事前に確認しておきましょう。

永代供養での副葬品の扱いは、一般墓と変わらない

永代供養での副葬品の扱いは、一般墓と変わらない

副葬品の入れ方において、お墓の場合と永代供養の場合、扱いかたの違いはほぼありません。というのも近年、少子高齢化により、墓石を手放し永代供養に切り替える人が増えてきています。

霊園や寺院はそんな現代社会に順次対応し、変わってきています。「永代供養だからできません」という話はあまり聞かなくなってきました。しかし、合祀墓の場合には副葬品を入れておくことが難しいです。

そして、時代が変わり、形が変わってもご先祖様を供養し、弔う気持ちは変わりません。故人を思う気持ちを大事にし、副葬品をお供えして気持ちよく見送りましょう。

参考書籍:新谷 尚紀「先祖供養のしきたり」2008