亡くなった方のご遺骨をお墓へ納めるときに「埋葬」や「納骨」という言葉を聞いたことはありませんか。この記事では「埋葬」と「納骨」の意味の違い、埋葬するために必要な準備や書類・手続きを解説します。


埋葬とは

「墓地埋葬等に関する法律」(墓埋法)によると、埋葬とはご遺体を土中に葬ることです。法律上は埋葬といえば土葬を指します。日本では土葬の習慣が残る地域もありますが、9割以上は火葬が行われているのが現状です。よって、火葬後のご遺骨を土中に納める場合も埋葬と呼ばれています。

埋葬と納骨の違い

最近では、納骨という言葉を耳にする機会が多くなりました。具体的に、納骨と埋葬はどのように違うのでしょうか。

納骨とは

納骨とは、骨壺に収めたご遺骨をお墓に収容すること、納骨堂や寺院へ安置することです。
葬儀後に火葬をして故人はご遺骨になり、骨壺へ納められます。その後、自宅で供養されたのち納骨を行うのが一般的です。

埋葬との違い

埋葬は土へ還すこと、納骨は遺骨を納めた壺をお墓や納骨堂などの建物へ安置すること、という意味の違いがあります。最近では土葬が減少し、火葬が9割以上を占めるようになりました。ご遺骨を土中へ埋葬する場合も、お墓や納骨堂へ納めて納骨するときもすべてを含めて、広く一般的に埋葬と呼ぶようになってきました。


埋葬に必要な手続きと書類は?

ご遺骨をお墓へ埋葬する時期は、特に決まりはありません。
四十九日や一周忌などの節目に埋葬する方が多いのが現状です。
その際に必要な「埋葬許可証」とは、どのような書類なのでしょうか。

埋葬許可証とは?

埋葬許可証とは、ご遺骨を墓地へ埋葬することを許可する書類です。
この書類がないと、ご遺骨を埋葬できません。

埋葬許可証は、火葬場でご遺骨を受け取る際に一緒に渡されます。

埋葬許可証を受け取るまでの流れ

1, ご不幸が発生すると、病院で書いてもらう「死亡診断書」と各市町村役場で準備されている「死亡届」へ記入して役場へ提出します。
2, 書類が受理されると「火葬許可証」が発行されます。
3, 葬儀後、火葬場で「火葬許可証」を提出し火葬を行います。
(1~3の手続きは、葬儀社が代行してくれます)
4, 提出した「火葬許可証」へ火葬執行済の印が押されます。
この書類が「埋葬許可証」です。火葬場の職員から、ご遺族に直接渡されます。

火葬するまでの名称は「火葬許可証で、火葬終了後に執行済の印が押され、返却されたものが「埋葬許可証です。同じ書類ですが、火葬前と火葬後で書類の役割が変わります。そのため市町村によっては「埋・火葬許可証」「火・埋葬許可証」などの表示があるかもしれません。「埋葬許可証」は、墓地へご遺骨を埋葬する時に必要な書類です。大切に保管しましょう。

埋葬当日までの流れと準備は?

日程を決めて寺院へ連絡
墓地や納骨堂へ埋葬する日程が決まったら、菩提寺へ連絡して都合を伺います。お花や供物、線香など当日に準備する物を確認しておきましょう。

埋葬先や石材店への打合せ
霊園や納骨堂などの埋葬先へ日時を連絡して打合せをします。故人の墓誌を彫刻する場合は石材店の手配も必要です。

参列者への連絡
家族や親戚に埋葬の日時を知らせ、参列者を把握しておきます。

返礼品、会食の手配
埋葬後の会食をする場合は、お店の予約をしておくと安心です。参列者のための返礼品の準備も忘れないようにしましょう。

当日持参するものを確認
お寺や宗派によって持参する物も変わってきます。分からないことは早めに確認しておくことが重要です。当日は忘れ物のないよう、しっかりと準備しましょう。
ご遺骨、埋葬許可証、お布施、生花や供物、遺影写真、位牌など)

埋葬とは、ご遺骨をお墓へ納めること

ご遺体を土に還すのが埋葬、ご遺骨を霊園や納骨堂などの建造物へ安置するのが納骨です。最近では、ご遺骨をお墓へ納めることを広く埋葬と呼ぶようになりました。土葬の習慣が減少し、火葬が9割以上を占めるようになったことが一因です。

時代の変化とともに、お墓のあり方も変わってきました。どのような形にせよ、ご先祖様を敬う私たちの心のあり方はずっと変わらないことでしょう。この記事が、皆さまの埋葬のお役に立てれば幸いです。