永代供養墓の購入をお考えの方の中には、「位牌を作らないといけないのか」迷っている方がいらっしゃるのではないでしょうか。

この記事では、永代供養で位牌を作らなくても良いのかという疑問にお答えするとともに、作らない場合のメリットも紹介します。

永代供養では位牌は必ずしも作らなくて良い

結論から申しますと、永代供養には必ずしも位牌を作らなければならないわけではありません

後継者がいなかったり、後継者に負担をかけたくないという理由で位牌を作らない方も大勢いらっしゃいます。

もともと位牌を持っていなかった方は、永代供養の際に新たに位牌を作らなくても問題ありません。逆に、永代供養した後に自宅で位牌を保管することも可能で、位牌を拝んでご先祖様を弔い続ける方もいらっしゃいます。

位牌を所有するかどうかは、その家庭や個人の価値観や、ご先祖様に対する想いによって決めてよいでしょう。

浄土真宗の永代供養では位牌は作らない

仏教の中でも、浄土真宗は位牌を作らないことが一般的な宗派です。

その理由は、浄土真宗の教えにあります。本来、位牌とは故人の魂が宿る仏具ですが、浄土真宗では故人の魂はすぐに成仏すると教えており、位牌に魂が宿るということはないという概念です。

位牌の代わりに、「過去帳」や「法名軸」というものを仏壇に配置するという方式を採用しています。過去帳は帳面、法名軸は掛け軸で、いずれも位牌と同じように法名・俗名・没年月日が記されています。

ただし浄土真宗の中でも例外があり、高田派は位牌の使用が認められています。

永代供養で位牌を作らないメリット3つ

永代供養をする際に、位牌を作らないメリットは大きく3つあります。金銭的な負担、管理の負担、後継者の負担がかかりにくいということです。以下で詳しく説明します。

金銭的な負担がかからない

永代供養のときに位牌を作らない場合は、購入時からその後の管理までも含めて金銭的な負担がかからなくなるというメリットがあります。

逆に位牌を作ると、購入するときだけではなく、将来的にもいろいろな金銭的負担が生じます。
位牌本体の値段は材質や漆塗りの質などにより異なり、安価な品物は1万円以下から購入できますが、高級な品物は数十万円するものもあります。
また、位牌を購入してからは「開眼供養」を行って魂を入れてもらう必要があり、この法要には3万~5万円程度が必要です。
さらに、将来的には位牌の永代供養・一時預かり・閉眼供養・お焚き上げなど、さまざまな法要で料金がかかってきます。

これらの金銭的負担を踏まえ、位牌を作らないという方が増えているのです。

管理する手間がなくなる

永代供養のときに位牌を作らない場合は、作った場合に必要となるさまざまな管理の手間がなくなるというメリットがあります。

しかし、これを「手間」と考えるかどうかは人それぞれで、永代供養の後も位牌を所有し続けることにより、ご先祖様を心の拠り所としたい方も多いでしょう。所有するだけならば、仏壇に置いておくだけでよいのですが、将来的には位牌の永代供養・一時預かり・閉眼供養・お焚き上げなど、さまざまな法要が必要になります。

これらの手間を考慮して、位牌を作らなくても良いのであれば作らない、という方も増えているのです。

後継者の負担が減る

永代供養のときに位牌を作らなかった場合は、位牌を管理する必要がなくなるので、後継者の方の負担が減るというメリットがあります。

もしも永代供養のときに位牌を作った場合は、管理し続ける必要が生じますが、将来的にご自身で管理できなくなってしまった場合は、後継者の方が管理することになるでしょう。

後継者の方に負担をかけたくないという理由で、位牌を作らない方も増えています。

既存のご位牌を永代供養・処分することもできる

永代供養を行うときは、必ずしも位牌を作らなければならないわけではなく、位牌を作らないメリットもいくつかあります。

ご先祖様に対する想いは人それぞれで、ご家庭ごとでも異なるでしょうから、位牌を作るかどうかは、ご家族ともよく相談するとよいでしょう。

この記事を参考にしていただき、ご自身に合った方法で位牌を取り扱ってください。

永代供養をする際の位牌の取り扱いについては、こちらの記事も参考にして下さい。