永代供養墓を申し込もうと考えているけれど、自分が信仰している宗旨・宗派に合った霊園や墓地でお墓を探すのか、宗教不問のお墓を探すのか迷っている方はいませんか?

この記事では、永代供養墓にかかる費用の相場を宗教別に紹介します。

永代供養墓とは?

永代供養墓とは、故人のご家族や後継の方に代わって、寺院や霊園がお墓(ご遺骨)を供養、維持、管理してくれるお墓のことです。

永代供養墓にはご遺骨ごとに個別に供養する個別墓や、他のご遺骨と共に合わせて埋葬・供養する合祀墓など、種類が様々です。

そんな永代供養墓は、後継やご家族がいない方が生前にご自身のお墓を選ぶ際や、お墓に費用をかけず安価に済ませたいという方、お参りにあまり行けず寺院や霊園によりしっかりとした供養や維持管理をしてほしい方、などにおすすめです。

永代供養墓選びで宗教に配慮すべき理由

永代供養墓を選ぶ際、費用や立地などと同時に必ず考慮すべき項目が「宗教」です。寺院や霊園の扱う墓所が、ご自身の宗教と合うかを確かめる必要があります。

理由は4つです。

戒名・法号は宗教により異なるため

合祀型の永代供養墓なら墓誌、個別型の永代供養墓なら墓石等に、故人の戒名や法号が記載されます。

戒名や法号には、宗教ごとの決まりの違いが大きく現れます。例えば、浄土宗なら戒名の頭に「キリーク字」を入れる、法号に「阿」「誉」を入れる、といった決まりがあります。

寺院ごとの条件がある

寺院ごとの条件とは、永代供養墓を利用する代わりに檀家(寺院に所属しお布施などの経済的な支援を行う家)になるといったことです。一部の寺院では檀家になることが求められます。

檀家になると、継続的にお布施というお金を渡したり、寺院の宗教のルールに合わせたりすることが求められる場合があります。

法要や供養のされ方は宗教により異なる

宗教不問でどなたでも受け付けている寺院や霊園はありますが、法要や供養、その他諸々の手続きの際に宗教ごとの特色が出ることがあります。

例えば、刻字の仕方や、お参り等で使用する仏具などが宗教により異なります。

そのため、宗教の教えやしきたりを重視する方は気をつけましょう。

他宗教の方と同じお墓に入ることがある

永代供養墓の種類の1つに合祀型のお墓(他のご遺骨と同じお墓に合葬される形式)があります。

宗教不問の永代供養墓では、合祀墓を利用すると様々な他宗教の方と同じお墓に入ることになります。

他宗教の方と入ることをよしとしない場合には、ご自身・ご家族永代供養墓を選ぶ場合に本人の終始宗派や意向を聞くようにしましょう。

永代供養にかかる費用の内訳

永代供養にかかる費用は、立地や宗教・供養方法(個別墓・合祀墓等)によって異なり、数万円のものから数百万円かかるものまであります。

■料金の内訳
永代使用料(非課税)
土地や区画を使用する料金。
埋葬料・納骨料
ご遺骨を埋葬する料金。一霊位ごとに発生することが多いです。
年間管理料(護持会費)
寺院や霊園が永代供養墓の清掃、維持管理等をする料金
刻字料
墓誌や墓石のある永代供養墓に、故人の名前を刻む料金
墓石料
墓石を建てる永代供養墓の、墓石材料・工事料金

永代使用料 + 年間管理料 = 費用総額 としている寺院・霊園がほとんどです。
※その他、お布施等が必要な場合があります。

宗教・宗派ごとの永代供養墓にかかる費用相場

ここでは、以下の代表的な宗旨宗派別に、永代供養墓の費用相場を紹介します。

・浄土宗
・浄土真宗
・曹洞宗
・日蓮宗
・天台宗
・真言宗
・臨済宗
・キリスト教
・無宗教

それぞれの宗教でどのように永代供養を行うのか、利用するときにかかる費用等を紹介します。
※一霊位(ご遺骨)あたりの目安費用

浄土宗

浄土宗とは仏教の一派で、知恩院を総本山とします。阿弥陀仏を救いとし、「南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)」と念仏を唱えることで極楽浄土に往生することができるという教えです。

浄土宗では、本来亡くなった方は成仏すると考えられているため、供養を必要としません。しかし、実際には法要や亡くなった方を敬って供養することは良いとされており、永代供養墓を扱う浄土宗のお寺は多いです。

浄土宗の永代供養墓の相場は、およそ10万円〜150万円ほどです。永代供養墓の形態としては、個別で供養する納骨堂や、他のご遺骨と共に埋葬する樹木葬などがあります。

お墓の形態総額費用目安
個別墓50〜150万円
集合墓30〜80万円
合祀墓5〜30万円

浄土真宗

浄土真宗とは、阿弥陀仏を救いとし極楽浄土に往生するという教えで浄土宗の一派です。違いは、浄土宗は「南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)」を唱えることにより救われるとされますが、浄土真宗は唱えようとする気持ちを重視します。

浄土真宗では、他の宗教と異なり「永代供養」という概念が薄い傾向にあります。というのも、供養は仏様や菩薩に対して尊敬を示すために行うものであり、お経は生きている人間が極楽浄土へ行けるようにするためのものだからです。

ですが浄土真宗のお寺にも、お寺の方が永代に渡り維持・管理をしてくれる永代供養墓は存在します。浄土真宗の永代供養墓の相場は、およそ10万円〜150万円ほどです。

お墓の形態総額費用目安
個別墓50〜150万円
集合墓20〜120万円
合祀墓10〜30万円

曹洞宗

曹洞宗とは、永平寺・總持寺の2つを本山とした釈迦牟尼(お釈迦様)を救いとする宗教です。お釈迦様が修行に精進し悟りを開かれたことから、「南無釈迦牟尼仏(なむしゃかむにぶつ)」を唱えながら坐禅を教えの根幹としています。

曹洞宗の永代供養墓の相場は、3万円〜100万円ほどです。

お墓の形態総額費用目安
個別墓30〜100万円
集合墓20〜80万円
合祀墓3〜15万円

日蓮宗

日蓮宗とは、お釈迦様の法華経の教えを大事にし、性別等に関わらず万人を成仏させるという教えがあります。「南無妙法蓮華経(なむみょうほうれんげきょう)」を唱えることで、現世でこそ民衆を救わなければならないという考えがあります。

日蓮宗の永代供養は、お彼岸やお盆に供養を行うことができます。永代供養の形式には個別、合祀墓などがあります。

日蓮宗の永代供養墓にかかる費用は、10万円〜150万円ほどです。

お墓の形態総額費用目安
個別墓30〜130万円
集合墓15〜80万円
合祀墓10〜20万円

天台宗

真言宗

真言宗とは、修行に励むことで仏の悟りを開き、即身成仏できるという教えがされます。また壮大な宇宙観がよく知られています。金剛峯寺を総本山とし、大日如来を本尊とします。

「南無大師遍照金剛(なむだいしへんじょうこんごう)」を唱え、永代供養の種類には合祀型や個別型などがあります。

真言宗の永代供養墓にかかる費用は、10万円〜150万円程度です。

お墓の形態総額費用目安
個別墓50〜130万円
集合墓50〜100万円
合祀墓15〜45万円

臨済宗

臨済宗は、座禅で瞑想をすることで悟りを開きます。その際に、禅問答という問いかけをすることが特徴的です。建仁寺、妙心寺などを本山とし「南無釈迦牟尼仏(なむしゃかむにぶつ)」を唱えます。

臨済宗の永代供養は、個別墓や合祀、樹木葬など様々な形態があります。

臨済宗の永代供養墓の費用は、3万円〜120万円程度です。

お墓の形態総額費用目安
個別墓30〜120万円
集合墓5〜50万円
合祀墓3〜15万円

キリスト教

永代供養墓は、多くが仏教的な供養方法やお墓の形態になることが多いです。しかし、近年では宗教不問の寺院や霊園も多く、お墓も和型ではなく洋型も扱われていることがあります。

そのため、キリスト教専用の永代供養墓はほとんどありませんが、宗教不問の場所で自由な形態の永代供養墓を利用することをおすすめします。

宗教不問の永代供養墓の費用は、5万円〜150万円ほどです。

無宗教

宗教不問の永代供養墓は、霊園に多いです。無宗教の方はそのような永代供養墓を利用することがおすすめです。

宗教不問の霊園の永代供養墓費用は、5万円〜150万円ほどです。

費用・供養方法等を理解して永代供養墓を選ぼう!

宗教ごとに永代供養の特徴や費用を紹介しました。

永代供養墓は通常のお墓よりも費用が安いであるというメリットがある一方、安易に選んでしまうと宗教関連のトラブルが起きてしまうというデメリットも考えられます。

どの寺院や霊園で永代供養をするかを検討する際には、ご自身の宗教宗派と一致しているだけでなく、それぞれの寺院・霊園特有の供養方法や決まり等も理解した上で、選ぶようにしましょう!