終活を始めたいけれど、「いつから始めるのがいいか、何から手を付けたらいいか・・・」と迷っている方も多く見受けられます。

終活はジャンルも多く広範囲に渡るので、いざ始めようと思っても、頭を抱えてしまうことになりかねません。

ここでは、終活を大きく6つのジャンルに分けて簡単に解説します。終活の内容を理解するお手伝いになるような情報をまとめています。

終活の基本となる6つのジャンルとするべきこと

終活の基本となる6つのジャンルとするべきこと

終活の6つのジャンルは次のようになります。
医療、介護、保険、相続、葬儀、お墓。

もちろん、この他にも、終活片づけ、高齢者住宅、ペット終活、デジタル終活と課題は次々出てきます。

しかし、ここでは誰にでも関係する6つのジャンルに絞って説明します。

医療

誰でも年齢を重ねると病気になるリスクが高まります。病気やけがへの対策はとても重要です。

ここでまず取り組むべきことは、自分の体に関する情報を可視化することです。持病の有無、かかりつけの医師、服用している薬の内容、アレルギーの有無。一人暮らしではもちろんですが、家族がいても知られていないことはあるものです。

その次が入院した場合等のお金の問題です。自分の預貯金、加入している民間保険の他に、公的な保険が使える場合もあります。入院、手術をする際は保証人が必要になります。保証人の心当たりが無ければ、民間サービスを選択するのも一つの方法です。

介護

医療と介護はセットで考えられることも多いジャンルです。高齢になると、手助けが必要になる場面も多くなり、介護保険はそうした時のための備えです。介護保険は、要支援と要介護をあわせた7段階に分かれています。

介護サービスを利用したい場合は、市区町村の介護保険窓口、あるいは地域包括支援センターに申請をします。地域包括支援センターは、介護だけでなく、医療、保健、福祉の面から高齢者を支える総合相談窓口です。

保険

保険には公的保険民間保険があります。

公的保険の中でも、健康保険の高額療養費制度医療費が高額にならないよう限度額に上限を設けている制度です。また、年金保険は老後の備えだけではなく、一定の障害を受けた時には障害基礎年金を受け取ることができます。限定的ではありますが、遺族年金もあります。

民間の私的保険に関しては、加入状況をよく確認しておくことをお勧めします。何年も前に加入したので保障内容を忘れてしまったり、現在必要な保障分がカバーされていないことも出てきます。

必要な保障は人生のステージの中で変化していきますから、時々見直すことが必須になります。

相続

相続と聞いて、財産が無い私には関係ないと考える方も多いのではないでしょうか。

ところが、相続に関するデーターによると一般的な資産状況の家庭の手続きが最も面倒という結果になったそうです。結果的に、トラブルに発展しやすいとも考えられます。資産の多寡に関わらず遺言書を検討することも必要かもしれません。

葬儀・お墓

現代では、葬儀やお墓も悩ましい問題です。まずは、残された人が使える情報をまとめましょう。

菩提寺はあるのか、あるのであればどこにあるのか。菩提寺とのこれまでのおつきあいはどのようなものだったのか。あるいは、お墓をすでに用意している。または、希望があり購入費も用意してある。訃報を知らせてほしい人のリストや、葬儀そのものに関する希望などがあります。

葬儀やお墓の話題は、家族間だからこそ口にしにくい面があります。しかし、死は単独で訪れるものではなく、生の延長にあるものです。

最期まで自分らしくありたい、故人の思いを大切に見送りたいという遺族の気持ちが反映される内容にしたいものです。

終活は何歳から始めるのがいいの?

終活は何歳から始めるのがいいの?

思い立った時が終活適齢期と言われています。

これまで、自分のための終活という視点で説明してきました。しかし、終活は必ずしも自分の分だけではありません。

高齢な親の終活、兄弟の終活、親類の終活をすることもあるかもしれません。最近では、仕事上のかかわりで他人の終活を引き受けることもあるようです。

何歳でも、自分はどうだろう?と気づいた時が始め時なのではないでしょうか。人生いろいろといいますが、人生がいろいろなら終活もいろいろです。

終活はいつから始めてもよい!将来や終活について考えよう

終活は何歳から始めてもいいのです。早すぎることはありません。

終活をすることで自分を見つめ直すことができ、その後の生き方の礎にもなることでしょう。