真言宗の方が永代供養を希望した場合、他の宗派で永代供養を行う方法と大きく違う点はありません。

真言宗の特徴と、永代供養について費用の種類比較や、契約する上での流れなどを紹介します。

真言宗の始まりと特徴

真言宗の始まりと特徴

まずは真言宗の始まりや特徴について説明します。
真言宗は、空海(弘法大師)によって平安時代初頭に開かれました。

政治と仏教界が複雑に絡み合う中、「誰もが仏の救いを受けることができる」と唱え、最澄は天台宗、空海が真言宗を、多くの人々を救う新たな形の仏教として起こしたのです。

真言宗の特徴は密教の修行で誰でも仏さまになることができるといわれています。密教は人間の言語では表すことのできない自分の中の奥深くにあるものにこそ真実の意味があり、それを知ることができるという教えです。

真言宗の永代供養の特徴

真言宗の永代供養の特徴

真言宗の永代供養は、他の宗派の永代供養と比べたときに大きな違いはありません。

真言宗ならではの決まりはなく、お墓や法要などは一般的なお墓や永代供養とほぼ変わりないです。

寺院なども永代供養の募集には宗派を限定していないところも多いため、選択肢も広がり探しやすいでしょう。

真言宗の永代供養の種類と費用

真言宗の永代供養の種類と費用

永代供養の費用は、10万〜150万円と幅があります。

お墓の種類によって金額も変わります。

それぞれの特徴や注意点を一つずつ確認していきましょう。

個人墓(単独墓)

永代供養墓の個人墓とは、一般的なお墓のように個別に区画があり、墓石を建て納骨します。また、納骨堂のようにロッカーのようなスペースに家族ごとに納骨する方法もあります。

金額は50〜150万円程です。
寺院によっては、この金額の他にも年間管理費がかかる場合もあるのでよく確認をしておきましょう。

一般的なお墓と違うところは、寺院で定められた期間(13回忌や33回忌など)を過ぎると合祀墓に移され永代供養となります。

集合墓

永代供養墓の集合墓は、1つの大きな墓石やモニュメント(樹木葬の場合は樹木)の元に、納骨スペースがあり、その中に複数の骨壷が集められた形態のお墓です。ご遺骨は骨壷に入れられた状態で安置されるので、他人のご遺骨と混ざることはありません。

金額は20万〜60万円程です。個人墓では、家族や個人ごとに墓石や納骨堂のスペースが確保されるため、費用が高くなります。しかし集合墓は骨壷のスペースのみ取るため、金額は比較的安価になります。

個人墓より予算が抑えられ、最初から合祀墓に入るのに抵抗がある方に注目されています。
集合墓も寺院で定められた期間を過ぎると合祀墓に移され永代供養となります。

しかし、寺院によっては追加料金を払うと期間を延ばしてもらえるところもあるようなので気になる方は確認してみましょう。

合祀墓

石碑やモニュメント、または樹木などの下に遺骨を他の方たちと分け隔てなく一緒にまとめて納骨するお墓になります。ご遺骨は骨壷に入れない状態で合葬されるので、一度合祀墓に入ると他のご遺骨と入り混じっているため個別に取り出せないという特徴があります。

金額は10〜30万円程です。低予算でお墓の管理をしてくれるという利点のほかにも「一人がさみしいからみんなと一緒に入れるお墓」という理由でも選ばれています。

しかし、宗派の決まりがなく入れるところが多く、現代の需要に合った永代供養の取り扱いも増えてきたことで、家族の生活スタイルに合った合祀墓を選ぶなど選択肢の幅が広がっています。

真言宗の永代供養の契約の流れ

真言宗の永代供養の契約の流れ

永代供養墓を契約すると決めた場合、まずは何からしたらいいのか悩んでしまわないように順を追ってみていきましょう。

今回は生前のうちに永代供養墓を準備しておく契約の流れを紹介します。

問い合わせ

まずは気になる寺院や霊園を探し、資料請求や見学に行くことから始めていきましょう。

それぞれのルールの違いや立地条件など自分たちのイメージと近いものを探すため、何件か比較してみることをおすすめします。

契約・入金

寺院や霊園のルール(供養方法・利用条件など)を確認し、必要書類等を準備したら契約をしていきましょう。

必要書類は戸籍謄本・印鑑証明などありますが、寺院や霊園で確認することをおすすめします。

永代供養料を入金すると契約成立です。

納骨

遺骨を永代供養墓に納骨し供養してもらい、永代供養の始まりとなります。
納骨した後は寺院や霊園のルールに従い、親族はお参りや法事を行いましょう。
永代供養墓は親族がお参りに行けなくても毎日お経をあげたり、お盆やお彼岸には合同供養をしていただけます。

真言宗の永代供養は家族の理解が必要

真言宗の永代供養は家族の理解が必要

永代供養においてよくあるトラブル事例の多くは家族間の理解の違いです。

「契約したことを知らなかった」や「途中で合祀墓に入るとは知らなかった」など家族内でトラブルが起きないようにしっかり話し合いや報告をしておくことが重要となります。

家族みんなが納得できる形のご先祖供養を意識して選択・契約しましょう。

参考文献:武光誠,2018『日本人は先祖をどう祀ってきたか:先祖供養の原点と歴史を読み解く』