自然葬のひとつとして注目される樹木葬。最近よく耳にする樹木葬とはどんなものでしょうか。本記事では、親や自分のお墓について、そろそろ考える時期が来た人に向けて解説します。

樹木葬とは?6つの特徴を紹介

樹木葬とは、樹木や草花を墓標としたお墓

普通のお墓には墓石が立っていて名前などが彫られているイメージがありますが、樹木葬では墓石の代わりに樹木や草花を立てています。

樹木葬の場所には大きく分けて「里山型」と「公園型」のふたつがありますが、「公園型」には「ガーデニング型」といわれるタイプも含まれます。

「里山型」

里山型は、お寺などの管理者が所有している山や林など基本的に人の手が入っていない場所へ納骨する方法です。樹木葬を含めた自然葬の中でも自然に近い方法です。ただ、一般の霊園のように水道やトイレなどの施設は整っていないケースが多く、アクセスも不便になります。

「公園型」

公園型は、お寺や法人などが管理する敷地内の霊園や公園の花壇のようなスペースの地中に納骨する方法です。管理者による目が届きやすく、アクセスもしやすくなりますが、自然に還る感覚は少なく、一般のお墓に近い感覚です。

樹木葬とは、後継者を必要としない永代供養墓

樹木葬は、永代供養墓になるケースが多いです。寺院や霊園といった施設が墓地の維持管理や供養を行ってくれるため、後継者が必要ということもありません。契約時の一時金のみで年ごとの管理料がかからないこともあります。

樹木葬の多くは宗教不問

樹木葬では、宗派に加入して檀家や門徒になる必要のないケースが多いです。墓石を建てる一般的なお墓であれば宗旨が問われても、樹木葬ではそこまで求められず、入った樹木葬の宗派での供養が自動的に受けられることになります。

樹木葬の埋葬方法・期限は施設により異なる

樹木葬では、ご遺骨を個別に埋葬する方法といくつかのご遺骨が集まって一緒に埋葬される方法があります。

個別型

個別に区画が決められ、それぞれに樹木が立てられ、その下に埋葬されます。

集合型

1本の樹木の周りに複数のご遺骨が集まって埋葬されます。土地としての決まった区画はありません。

どちらも骨壺に入れたご遺骨を地中に埋葬するケースと、ご遺骨を直接地中に入れるケースがあります。骨壺にも陶器製の他木製などもあり様々です。埋葬期間についても、管理側が設定した規約によります。

樹木葬は一般墓と比較して費用がかからない

樹木葬では墓石に費用がかからないため、少なくともその分は安くなります。主に土地・永代使用料のような形で支払うことになり、他のご遺骨と一緒になるケース(集合型)と個別で埋葬するケース(個別型)とで費用に差がでます。

ペットと共に入れる樹木葬も!

中には、ペットと共に入れる樹木葬もあります。ただ、ペットの種類などによっては入れないこともあります。

樹木葬はこんな方におすすめ

樹木葬にもいろいろなパターンがあることを述べてきました。樹木葬が向いている、おススメしたい方はどんなタイプなのか、以下にまとめてみました。

  1. お墓の管理・継承について、子どもたちや子孫になるべく負担や手間をかけさせたくない。
  2. お墓に費用をかけるのはもったいない。
  3. 宗教・宗派にこだわりがなく、特定のお寺の檀家・門徒になりたくない。
  4. 自然が好きで、登山やピクニックも嫌いではない。
  5. 動物を飼っていたり、ガーデニングが好きで、生物が好きだ。
  6. コンクリートや石より木の家が好きで、大規模ニュータウンのような霊園は苦手だ。

このような項目に当てはまる方ならきっと樹木葬には向いているのではないでしょうか。

樹木葬とは自然に還れるお墓

昔はほとんどの人が山や野原でそのまま自然に還っていく葬送法でした。自然葬は海や山にお骨を還しますから、新しい方法のように見えても決してそうではなく、むしろ昔から行われていた伝統的な日本人の死生観に近い形です。お墓といえば墓石に戒名、といった常識にとらわれず、安らかに眠れる方法を選びたいものです。